性ホルモン(アンドロゲン)が腸内細菌叢に作用し、代謝性疾患を制御する
2017/12/21
原田らによると、腸内細菌叢の性差は男性ホルモン(アンドロゲン)によって生じる。血中テストステロンレベルが低くなるとMets(メタボリックシンドローム)発症リンクが高くなる。これがMetsの発症が女性よりも男性の方が高い原因である。Metsは心疾患のリスク要因になる事から、腸内細菌叢に影響するアンドロゲンの作用は心疾患リスクにまで影響すると報じている(原田直樹、山路亮一、化学と生物56、1、2018)。ECS(E型コンドロイチン硫酸)で誘導産生されるオステオカルシンはテストステロンを産生させる事が明らかにされているので、ECSが重症性慢性疾患リスクを抑制できると考えられる。