酒粕は日本酒製造時に生じる副産物です。古より酒粕は様々な分野で用いられており、健康・美容に効果が認められています。酒粕には脳機能に良いとする成分も多く含まれていることが明らかになってきています。我々は酒粕を含有した商品「睡宝®」をマウスに摂取させ認知機能関連因子増強に効果がある結果をJ. Brew. Soc. Japan, Vol.121, No.8, p.471~475 (2023) に掲載しました。
8週齢(若齢)及び92週齢(老齢)マウスに「睡宝®」を1日2g(実はこの量はヒト唾液中のメラトニン量を増加させる傾向がある事を確認しています。メラトニンは生体内では睡眠誘導物質と知られており、この効果から「睡宝®」と名付けました。)、8週間摂取させました。8週間後に大脳及び小脳中のGABA、ビタミンB6、及びFGF-17を測定しました。
その結果、若齢期の摂取では大脳中のGABAやFGF-17の産生誘導が認められました。これは睡宝®を摂取することで脳内環境の改善が見込まれる事を示しています。しかし、継続的に摂取することで老齢期になってもその効果が認められるかは今後の課題でもあります。老齢期の摂取ではFGF-17が増加していたことから、低下した認知機能に関する因子の回復効果は限定的でありました。
今回の結果は本商品「睡宝®」に配合された酒粕に認められた効果であって、全ての酒粕に認められるとは限りません。しかし、「睡宝®」に用いられた酒粕には良質な睡眠を誘導する以外に脳内認知機能に関する因子の改善効果も認められることがわかりました。記憶の衰えを予防し、来たるべく高齢化社会に対応できるよう、今から対策を立てていきましょう。
酒粕は記憶力改善効果がある?
2026/08/25


