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服部 隆史

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水素と「おからの機能」

2016/07/28

水素のブームが健康食品業界では起きている。水素がアンチエイジング・健康にいいというキャッチコピーである。このきっかけは日本医科大学、太田成男先生の「水素による酸化ストレスコントロル」に関する論文である1)。ところで、水素が腸管内でも作られることはあまり知られていない。実は消化できなくなった糖類や繊維類が腸内細菌によって発酵し、水素を発生するからである2)。「おから」は食物繊維が豊富であることな言うまでも無い。「おから」を食べると便量が増える 腸管内では水素が発生する。これらのことから、「おから」がアンチエイジング・健康にいいことは十分に推察できる。さらに 「おなら」の臭いが薄くなる効果もある(あくまで個人的感想)。

 

 

 

1)Nature Medicine 13:688-694,2007

2)FEBS Lett 583:2157-2159,2009

骨は巨大な臓器です

2016/07/02

日本には5~6万のことわざがある。そのことわざの大きな特長として、内容が森羅万象に及ぶ点がある。なかでも人間にかかわることわざは多く、人体に関するものも多数ある。当然のごとく骨にかかわるものもちゃんと存在しており、数にしても優に100はある。ことわざになっている骨を分析してみると、①肯定的なもの、②否定的なもの、③中立的なものに分けられる。現代人に最も馴染みがある表現は、狭義の“ことわざ”ではないが、肯定的なニュアンスの「お骨折り」「骨がある」、あるいは、いかなる障害にも屈せずに己の信念を貫く意の「気骨がある」あたりであろうか。

さて、一般の認識では骨というと「おとなしい臓器」というイメージだろう。しかし、そうではなく、骨自体が活発に代謝しており、また、他の臓器と関わり合って、互いの恒常性を調節していることが10年ほど前からわかってきた。
あまり知られていないが、「骨はホルモンを作る臓器である」。それらには軟骨の形成に関係するBMPやオステオカルシンがある。我々は、東北大との研究などでE型コンドロイチン硫酸がオステオカルシンの産生を誘導することを明らかにした。オステオカルシンは膵臓に作用してインスリンの分泌を促し、糖代謝を制御しているのである。男性の生殖能にも関与しており、精巣に作用して男性ホルモンを増やす働きもある。これはヒトでも証明されており、すでに精巣にあるオステオカルシンの受容体も同定されている。

文献

j.Biol.Chem.,278,43229−43235(2008)

第64回日本栄養・食料学会大会講演要旨集、 3J−02a

Cell,144,796−809(2011)